12時間目【学校制度】ゆっくり動き出す新年度 -ナミビアの学習指導要領(シラバス)-

2016年1月14日

昨日は突然(とつぜん)の職員研修や未だに何一つ新年度の担当学年や教科が決まっていないことに驚き(おどろき)と焦り(あせり)を感じましたが、さすがにもう今日からはビックリすることも特に起きないだろうと!ナミビアの新年度スタートはのんびりとしていて時間がかかるもんなんだと頭に入ってしまえば、あとはもう待つしかないと腹を括る(くくる)ことができます。さぁ、今日はいろいろ決まるのかな!?と期待をしながら曇り空の中、学校へ出勤(しゅっきん)します。

ブンヤセカンダリースクールでは1時間目が朝の7時から始まります。そしてその前に毎朝スタッフミーティングがあります。カウンターパート(私の活動上のパートナー)の話では6時45分から開始というのがきまりらしいのですが、2日続けて7時過ぎにスタートしています。つまりこの時点でわかったことは、今日も授業はしません!ということでした。子どもたちは登校してきていますが、準備ができてないので授業はできません!と。そして校長からサラッと職員に伝達があります。「みんな知ってるかもしれませんが、〇〇先生が昨日、新しい学校に異動(いどう)しました。」…えっ!?そんな簡単(かんたん)にできるの!?同僚(どうりょう)の先生たちに聞いてみると、異動したいときにいつでもできるんだそうです。お別れをいう間も無い先生の離任(りにん)があっけなく報告されまして、さっそく今日も朝から驚かされてしまいました。

やっぱ日本とナミビアはいろいろと違うもんなんだなーと感じるここ最近。他の国はどうなのか?ちょっと興味をもったので、ブンヤセカンダリースクールに私と同じように学校に配属されているアメリカからのボランティア(Peace Corps)の同僚に「アメリカの新学期のスタートはどんな感じなの?」と聞いてみました。

「アメリカも新学期の始まりはこんな感じだよ!最初の週は授業はやらないね。」

…そうなの!?てっきり意気投合して、早く授業やらないとねぇ〜なんて会話になると思っていたら、まさかの180度真逆の回答でした。…私の見ている世界の小ささを感じた瞬間(しゅんかん)でした。世界から見たらナミビアではなく、日本の学校の方が特殊(とくしゅ)なんだということに初めて気づかされました。パッと一枚クラス名簿を渡したら、次の日からは授業が開始される日本の学校。留年もないので学籍はそのまま次学年に移行するだけ。…日本にいた時は当たり前だったことが、なんだか不思議に感じるようになってきました。いやー、これぞ逆カルチャーショックです。

子どもたちは今日も12時過ぎまで学校に待機(たいき)して、その後下校しました。子どもがいてもまだ学校は新年度の準備段階ということです。そんな中私は今日は黙々(もくもく)と一人で勉強を。ナミビアの学習指導要領(ようりょう)の日本語訳作業をすすめています。子どもに学習指導をする上で欠かすことのできない学習指導要領。写真は日本の学習指導要領(小学校理科)です。教育をする上でこれがないと何も始まらない!という重要なものですが、大学時代はこの冊子の意味がわかっていませんでした。それでも無理矢理内容を頭につめこんで臨んだ教員採用試験が懐かしい(なつかしい)です。今でも全てわかってるわけではないので書いているとボロが出そうで怖いですが続けます。

国の教育は全てこの学習指導要領に則って(のっとって)行われます。各教科では子どもたちにこんな力をつけさせなさい。そのために、各学年ではココを目標とします。学習する内容ではココをおさえなさい。といったことが書かれています。なので教師は学習指導要領をもとに授業を作り上げて日々子どもたちの教科指導にあたるわけです。そして、学習指導要領、英語で言うと「シラバス」はここナミビアにもちゃんと存在しています。写真がナミビアの理科(Senior primary phase, Natural science and health education)のシラバスです。読んでみると、各教科ごと教科目標や教科概要(がいよう)がしっかり書かれており、教育課程修了時にこんなことができる子どもを育てましょう!という具体的な子どもの姿(すがた)まで記載(きさい)されています。読んでいると疑問に思う点や、現実的に難しいな〜と感じる点も多々ありますが、これがナミビアの教育ビジョン!私が知っている日本の教育指導方法は手段であって、目標はあくまでナミビアのシラバスに則(そく)さないといけないので、しっかりと頭に叩き(たたき)込みたいと思います。

ということで今日も午前中で活動は終了!帰り道はこの子たちと途中(とちゅう)までいっしょに歩いてきました。一番左の子は新1年生。お兄ちゃんたちといっしょに学校に行けることが嬉しい(うれしい)ようでした!

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ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれの32歳。神奈川県横浜市出身。 2009年小学校の先生としての生活がスタート。 2015年から約2年間、青年海外協力隊としてナミビアへ。 2019年3月、先生として成長するために先生を辞める。 2019年4月からアフリカ54ヶ国訪問の旅をスタート。